ドッグフードと愛犬の健康

ドッグフードの保管方法

ドライドッグフードの場合

ドライタイプのドッグフードは、湿度が低く日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。
直射日光が当たり温度が高い場所や、湿度の高い場所にドッグフードを置いておくと、様々なトラブルが発生してしまうからです。
フードが酸化してしまう、水分を吸って湿気てしまう(カビの原因になります)など、品質の低下を招きます。
中でも注意しなければならないのは、「ダニの発生」です。
人間の場合と同様に、ダニは犬にとってもアレルギーの原因となります。
主に抜け毛や皮膚の炎症などを引き起こし、場合によっては体内でも炎症を引き起こす可能性があります。
体内での炎症が慢性化すると内臓へのダメージが蓄積し、最悪の場合死んでしまうこともあるのです。
ですので、ダニは犬にとって非常に危険です。
ダニは気温が高く湿度の高い、じめじめした場所に発生します。
そのため冷暗所でドライドッグフードを保管をすることで、ダニの発生を防ぐことができるのです。
しかし、夏には冷暗所であっても気温や湿度が上がりやすく、ダニの発生する条件になりやすいため注意が必要です。
密閉容器に入れる、乾燥剤を入れるなどの工夫をして、ダニが入り込まないようにしましょう。

セミドライドッグフードの場合

セミドライドッグフードの場合、いかにして密封して保管できるかが重要となってきます。
セミドライドッグフードはドライドッグフードと違い、ある程度の湿り気があります。
そのためダニだけではなく、カビが発生しやすいのです。
カビは、ダニと同じようにアレルギーの原因になるほか、食中毒を引き起こす原因にもなります。
たとえ賞味期限内であっても、高温多湿の環境下で保存をした場合、水分量の多いセミドライフードはカビが生える可能性が高いです。
ですので、カビの侵入を防ぐために密閉した空間で保管する必要があるのです。
例えば真空パックを用いて保管すると、カビの発生を防ぐばかりでなく品質を保つこともできるので大変おすすめです。

レトルトドッグフードの場合

レトルトタイプ(ウェットタイプ)のドッグフードは、未開封であれば日光の当たらない場所に保管しておけば問題ありません。
しかし、開封済みのフードを保管する場合は注意が必要です。
レトルトタイプは未開封の状態では日持ちしますが、水分量が多いこともあり、一度空気に触れると急速にに鮮度が落ちていってしまいます。
つまり封を開けると、途端に雑菌やカビが非常に繁殖しやすい環境となってしまうのです。
ですので、一度開封した物はなるべくその日に食べきってしまった方が無難です。
一度で食べきるのが難しい場合は、しっかりと密封してから冷蔵庫で保管しましょう。
レトルトタイプは犬種によって量を設定した物も多数ありますので、そういったものを活用すると一層良いです。

冷蔵庫での保存は注意が必要

ドッグフードを保管するうえで、
  • 直射日光は避け、低温低湿度の環境で保存する
  • しっかりと密封する
  • ダニやカビの発生に注意する
ということが重要であることは、お分かりになられたと思います。

となると、冷蔵庫での保存が最も適していると考える方も多いのではないでしょうか。
雑菌やダニを防ぐには特に効果的な冷蔵保存ですが、ドライタイプのドッグフードの場合は避けた方が賢明です。
なぜならドライフードの冷蔵保存は、カビの発生を誘発する可能性があるからです。
商品のパッケージ袋に、冷蔵保存を推奨する旨が書かれていない限りは、ドライタイプのドッグフードは冷蔵庫に入れないようにしましょう。

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