ドッグフードと愛犬の健康

残飯をドッグフードとしてあげていい

人間が美味しく感じる物は危険

ドッグフードとして残り物を与える場合、人間が美味しく感じる物を与えるというのは非常に危険です。
主に人間が美味しく感じる要素というのは二つあります。
一つ目は塩味です。
塩味を感じられるほどの美味しさがあるということは、犬にとっては塩分が非常に多い食事であることを意味します。
そのため、塩分過多により高血圧などの原因になるので避けたほうが良いといえます。
そして二つ目が甘味です。
甘味があるということは、今度は糖分過多の状態であることを意味します。
人間と同じく、犬も糖尿病にかかってしまいます。
その原因となるのが糖分です。
糖尿病になるとインスリンが不足し糖分が尿と共に排泄されます。
また尿の回数が多くなるため水分不足に陥りやすくなり、血液中の水分不足するため血管も傷ついてしまいます。
ですので、特に人間が食事として食べる「おかず」を与えるのは良くないといえます。

穀物は避ける

また、「お米」や「イモ類」のような穀物は避けた方がよいです。
何故ならば犬は元々、肉食動物ですのでこれらを消化するための酵素を持っていないのです。
ですので、穀物を食べてしまうと消化できずに腸の中で滞在し、そのまま便として排泄されてしまいます。
中には宿便として体内にそのまま残ってしまい消化不良や便秘の原因にもなってしまうのです。
また、穀物は糖質が大変多く、人間と同じように与えすぎると糖尿病の原因になってしまいます。
これらの理由から、残飯の中でも主食にあたる米やパン、そしてイモ類は与えるべきではないといえるのです。

ネギやたまねぎはご法度

薬味として使われるネギや、様々な料理の副菜として使われるたまねぎは犬にとってはご法度の食材です。
これらのネギ類には「アリルプロピルジスフィルド」という有機硫黄化合物が含まれています。
ネギ類から発せられる独特のにおいの正体なのですが、コレは犬の血中に存在する赤血球内のヘモグロビンを酸化させてしまいます。
ヘモグロビンは、酸素と結合するためのものなので酸化してしまうと酸素と結合できなくなってしまいます。
ですので、いわゆる酸欠や貧血のような状態に陥ってしまいます。
場合によっては、この中毒症状が強く出てしまい死んでしまうことも多くあるのです。
ですので、「少し余ったから」といって残飯を犬に与えるというのは大変危険な行為なので避けた方が良いといえるのです。

残飯でなく、余った材料で手作りドッグフードを作る

既に調理済みの残飯を与えるのではなく、例えば余った材料を使って手作りドッグフードを作るという方法があります。
人間でも食べることの出来る食材、いわゆるヒューマングレードのドッグフードを与えるもっとも手軽で確実な方法として近年注目されており、レシピも大変多くネット上で公開されています。
ドッグフードに味付けは必要ないため、レシピといっても茹でたり炒めたりするだけで、かなり簡単に作ることが出来ます。
冷蔵庫をスッキリさせながら、手軽に良質なドッグフードを愛犬に与えることが出来る方法なので残飯が出来てしまうほど料理を作るのであれば、最初から犬用の材料とを分けて食材を使うと良いでしょう。

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